エビ・カニ・イカなどのアレルギー。原因物質はトロポミオシン
以前にイカアレルギーについての記事を書きましたが、その際に調べた”トロポミオシン”という物質が私自身イマイチよく分かりませんでした(^^;)
トロポミオシンは、エビ・カニ・イカに含まれるアレルゲンとして知られています。ではエビアレルギーがあると、イカにもアレルギーがあるの?というのが私の感じた疑問ですので、もう少し詳しく調べてみました。
このトロポミオシンは筋肉の中に含まれるたんぱく質のひとつで、アクチンという別のたんぱく質に結合して存在します。
これはどんな生物でも持っているたんぱく質だそうで、もちろん人間にもあります。
ただ生物の種別によって、アレルギーを起こしやすいトロポミオシンとそうでないトロポミオシンがあり、エビ・カニなどの甲殻類と、昆虫類に含まれるトロポミオシンはアレルギーを起こす原因になりうるようです。
イカは甲殻類でも昆虫類でもありませんが、イカのトロポミオシンもアレルギーを起こしやすいです。
イカ以外には、タコ・カキ・ アワビ・サザエなどの軟体動物や貝類にも同様のトロポミオシンが含まれています。
エビアレルギーの場合、高確率で同じ甲殻類のカニアレルギーもあります。
ですがエビアレルギーでも、イカアレルギーがあることは少ないようです。これはトロポミオシンの種類によるものなんですね。
(ちなみにうちの子はイカアレルギーの数値が上がっています。でもエビにはアレルギーはありません。カニは調べたことも食べさせたこともないため不明です。)
このトロポミオシンは生でも加熱でも抗原性は変わらないので、注意が必要です。
エビと共通するトロポミオシンを持つ生物は、カニ以外に、ダニやゴキブリなどがいます。直接口に入れる生物ではありませんが、以前にテレビで見たことがあるのが、ダニが小麦粉などの粉類に住みついて、食べた人がアレルギー反応を起こすというもの。
小麦アレルギー!?と思いきや、実はダニアレルギー。ダニは喘息などを引き起こす原因にもなるので、家の中をなるべく清潔に保つことが大事ですね。
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