乳アレルギーで注意が必要な、カゼインNaとは?
缶コーヒーの原材料に、”カゼインNa”とかかれてあるのを見たことはありませんか?
カゼインとは、牛乳やチーズに含まれる乳タンパクの一種で、乳成分が含まれています。
このカゼインは水に溶けないので、溶けるように加工されたものが”カゼインナトリウム”です。
カゼインは分解されにくく、熱にも強いため、乳アレルギーの場合は注意が必要です。
原材料を見て、乳の文字がないからといって、間違って摂取してしまわないように気をつけましょう。
カゼイン以外にも乳アレルギーの場合に要注意な、分かりにくい記載があります。
“ホエー”という言葉を聞いたことはありますか?お菓子作りをされる方なら聞き覚えがあるかもしれません。
これはヨーグルトの上澄みの部分に含まれる成分で、またの名を乳清といいます。
タンパク質などの栄養分が豊富に含まれているので、美容と健康にはとても良いのですが、乳アレルギーだとやはり摂取することができません。
ヨーグルト以外にはチーズにも入っていて、原材料の一部に含まれるものだと、キャラメルなどがあるので、一度見てみてくださいね。
逆に、『乳』の文字があるにも関わらず、乳アレルギーでも食べられるものがあります。
乳酸菌、乳化剤などです。乳酸菌はアレルギーの改善に役立つと言われています。しかし、乳酸菌飲料の多くは、乳成分と混ざって作られているため、乳アレルギーでは摂取できません。
また、乳化剤は乳とは全く関係のないものなので、気にする必要はありません。
その他に、乳糖というものがあります。
こちらは乳から取り出される成分ですが、タンパク質はほとんど残っていないので、乳アレルギーでも摂取できる可能性があります。
ただし、アレルギーとは別で、『乳糖不耐症』という症状がでる人がいます。乳糖をうまく消化できないため、下痢を起こすことがあります。
乳糖は牛乳にも含まれているため、アレルギーはないのに牛乳を飲むとお腹を壊すという人は、乳糖不耐症の可能性があります。
アレルギー表示には分かりにくい表記が多いので、ひとつひとつ知識が必要です。
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